昔から男性の理想像としてある「大和撫子」。
現在でも女性に大和撫子である事を期待している男性も多くいます。
では、どうして男性は女性に対して「大和撫子」を求めるのでしょうか?
実際に、「3歩下がって後ろを歩く」大和撫子像から見ていきましょう。
3歩下がって歩く「江戸時代の大和撫子」
今でも続く「大和撫子像」は実は江戸時代頃からあり、当時は“女性が男性の後ろを3歩下がって歩く”
ことが美徳とされました。
というのも、江戸時代の頃の女性の身分は低く、男性と婚姻関係になることでやっとそれなりの地位を
得ることができる時代だったからです。
そしてもし男性に従わないと、生活や地位を手に入れにくくなり、当時はかなりの死活問題でも
あったのです!
そのため、どうしても「男性をたてる習慣」が出来ていたのですね。
その習慣が時代の変わった現代でも受け継がれて、今の大和撫子という考えにつながっていきます。
男のプライドをくすぐる「現代の大和撫子」
では、現代人の男性から見た大和撫子はどのような感じなのでしょうか?
現代の男性目線から見ると、こうした“女性が3歩下がって後ろを歩く”行為は、控えめな女性の印象を
受け、男性に対して敬うべき存在だということを感じさせます。
昔も今も男性方はどちらかというと我の強い、プライドの強い生き物です。
時代が変わっても、そこは大幅には変わっていません。
そのためにこうした控えめで、3歩後ろに下がって歩く女性は、男性にとって受け入れやすい存在なの
かもしれません。
何よりもその慎ましやかな姿勢は、男性のことを守り、支えてくれるという気持ちの表れとして、男性にとってはてとても居心地が良いのですね。
逆に、男性目線を考えず、男性のプライドに傷を入れてしまうような女性は「大和撫子の対局」として、
あまり男性には受け入れてもらえないようです。
心穏やかにしてくれる存在!
江戸時代と現代の大和撫子像を見てみましたが、こうして見ると少し封建制の強いところや、男性の
プライドが入り組んでいる複雑な印象も受けます。
しかし、 男性を影から支える女性はどこか美しく、仲睦まじいその姿は男性、女性両方どこか憧れる
存在なのではないでしょうか?
もちろん、男性にも好みの女性については色々な意見があります。
しかし、「大和撫子」という男性の事を親身に考える存在は、男性にとっては受け入れやすくて、心穏やかにしてくれる存在だということか変わらないかもしれません。
さらに、大和撫子はどこか「和」というイメージがつきやすい存在です。
和洋関係なく入り乱れている現代では、日本らしいどこか落ち着いた「和」の様子を持つ大和撫子は魅力的に映るのかもしれませんね。